2010年12月31日金曜日

押し寄せてくる夜明けの気配

仕事の段取りが下手で毎年大晦日まで働いている。来年こそは、もう少し計画的に色々こなしていきたいものだが…

そんなことを言いながらも…正月早々「曲げ木」を試してみるのが楽しみでしょうがない。(やっと治具ができた)

2010年9月4日土曜日
木も人も熱いうちに…
http://tamo2s.blogspot.com/2010/09/blog-post.html

2010年12月28日火曜日

温もりのタイムラグ

中学時代の友人が家を建てて引っ越したようだが…感想を聞くと「アパートに比べとても寒い」のだとか。

そう言えば僕にも同様の経験が。市内のアパートから現在の台地に越していたのは13年前の2月。どんなに暖房しても家の中が暖まらず、寒さのストレスで指の爪が薄〜くなってしまった。

家全体がちゃんと暖まるためには、暮らしの温もりがいっぱい必要なのだろうね。

冬至もクリスマスも過ぎて、これからはどんどん日が長くなる。心だけは春へと向かっていたいもの…と思ったりする。

2010年12月24日金曜日

そよ風に、水面も梢も静かに揺れる…

日本でクリスマスっていうのもどうなのか…なんて思ったりするけれど、日本古来の年中行事にしたって、こじ付けとか語呂合わせとか、こと根拠ということになると説得力の弱いものが多かったりする気が…

それにしても今年はなんて暖かいイブなのだろう。

2010年12月23日木曜日

立てばカクシャク座ればボテッ…!?

バルザックやゲーテは「立ち机」を愛用し、座らずに書いたり読んだりしていたとか。ヘミングウェイも立ったままタイプライターを打ったりしていたよう。僕自身も気がつくと「膝立ち」の状態で、何時間もパソコンに向かっていたりする。
「くつろぐ」には安定した椅子が必要だとは思うが、考えたり話したり…案外自由な姿勢の方がいいのかも知れない。カウンターテーブルなど、そういった意味では使い勝手が良いと思うが…背が高くて幅の狭い「脚もの」は転倒の可能性を無視できない。

先日作ったカウンター(↑写真)では、脚の張り出しを少しずつ変えて安全性を確かめてみた。ほんの僅かな寸法の違いで横からの力への反応が変わることがよく分かった。力を加えても倒れずに、全体が動き出す「境い目」がある。

2010年12月16日木曜日

森の中は、夜と朝が共存する

座り続けるのも立ち続けるのも結構しんどい。
でも、腰から下が決まらなければ、手も決まらない。頭も決まらない。

猫は、運動しなくても筋力が落ちない…と昔誰かに教わったが、何とも羨ましいものだ。
人は自分で生活のバランスを取らないとあっという間に退化してしまう。

朝日を見ないと…これまたスタートが決まらない。

2010年12月14日火曜日

はかなき飛雪

この冬の初雪は12月10日の夕方。
でも翌朝はピーカンで…今朝なんか雨まで降っている。

今のところ暖冬だ。

2010年12月10日金曜日

食物連想

狩猟解禁のこの頃。銃声の中散歩することもしばしば。
大きな音を聞くたびに、自分が射抜かれているイメージで体が硬直する。

「食べる」側でも「食べられる」側でもある自分。
もし、誰か僕を食べるのだったら…残さずきれいに片付けて欲しいと、そんな事を想像したりもする。

写真〜早朝、畑にはきれいに霜の絨毯が降りている。豊かな土は夥しい命の結晶。

2010年12月8日水曜日

愛の炎!

イングルヌック(暖炉脇の小さくて暖かな場所)
http://bit.ly/g9hnpU
確かに薪ストーブにもみんな寄ってくる。火を消すと…コタツに… (笑)

都会の暮らしだと直接炎を見ることは少ないかも知れないけど、例えば頑張るお母さんの姿には、子供が集まってくるような…そんな気がしている。

2010年12月1日水曜日

犬と畳は…!?

このブログでよく登場する兄弟子の家で、今度子犬を飼い出したのだとか。

う〜ん、可愛いんだろうなぁ…
会いに行きたいなぁ…

あれ?うちの犬がすねている!?


2010年6月6日日曜日
クラフトの風
http://tamo2s.blogspot.com/2010/06/blog-post.html

2010年3月13日土曜日
四方正面の職人を目指す
http://tamo2s.blogspot.com/2010/03/blog-post_13.html

2010年11月27日土曜日

薄氷張る水辺にて

枝からの雫で…輝く秋の王冠

2010年11月23日火曜日

これも紅葉狩り…?

自宅裏に雑草のように生えているウリハダカエデ。でも、この季節になるとその黄葉の輝きに目を奪われる。秋を愛でる虫を狙ってか、蜘蛛の巣も凄みを増して輝くこの頃…

工房内に張られた蜘蛛の巣は、すぐに埃だらけになってしまい何とも見苦しい。ハンドドリルに細長い棒を装着して、クルクル回しながら回収してしまう。

ダチョウの卵には蜘蛛の巣よけの効果があると聞く。

我が家でも吊してみようかな…


関連記事 http://bit.ly/d79rDz

2010年11月14日日曜日

溢れる光をこぼさぬように

商家では、屋敷内の外側にカシワを内側にカリンを植えるのだとか。その心は…「外に貸し有り内に借りなし」

最近街路樹にカリンが植えられているのをよく目にする。大きな黄色い実はとてもきれいなのだが…熟した後は、あれどうなるのだろう?

2010年11月11日木曜日

遠く遠く離れていても

車で40分くらいの車坂峠に行くと、
秩父越しの富士山に会える。

富士山が…高い山で良かった、と思う。

2010年11月9日火曜日

リンゴが赤くなると空が青くなる…?

柿が赤くなると医者が青くなる…とか。

没頭こそ最良の休息。
何事にも夢中になれる秋は、正に医者いらずの季節か。

体が覚えているのでアリます

師匠が好んで使った「送り蟻」…

おかげでこの加工は、やたら手際が良かったりする。

2010年11月5日金曜日

朝日大繁殖

日本のイタドリがイギリスで大繁殖して問題になっているとか。日本でも熱帯アメリカ産のアサガオが。

「ほどほどの繁殖力」などあろうはずもないが…

木工家ってどれぐらいのペースで増えているのだろう?

2010年11月4日木曜日

ふと手が止まるとき…

「ぶき(不器用)がぶきなりにたんせいこめた仕事こそ、値打ちがあらあ。人の心を打つんだぜ。ま、急ぐこたあねえやね。じっくり、ゆっくり、やっていこうぜ」
岩崎京子著「建具職人の千太郎」より

2010年11月3日水曜日

転ばぬ先の脚…??

椅子の脚は、垂直にするよりも転ばせた方が自然に見える。が、そのちょっとした角度のせいで導付加工は大混乱!
90度がいかに都合の良い角度だったか、思い知らされる。

樹静かならんと欲すれども思い止まらず

我が家付近からも時々垣間見ることが出来る北アルプス。昨日はうっすら雪化粧していた。

常念岳はピラミッド型の美しい山。特に松本市街から見ると堂々として存在感がある。

山頂からは…丘の上のこのクルミの木が見えているのだろうか。

2010年11月1日月曜日

夕陽を見ると走り出してしまう理由も

パンは焼きたてより少しさめた方が、ご飯も炊きたてより水蒸気を飛ばしてからの方が…味がよく分かる、なんて聞く。

しかし、どうしても「焼きたて」「炊きたて」の香りが好きでたまらない。

深層心理というか…あるいはもっと根源的なところに、そういったスイッチがあるような気がしてならない。

2010年10月30日土曜日

時を刻んできたモノたちに…

優しく注ぐ、朝の光。

2010年10月28日木曜日

氷点下の雲平線

昨日の朝はかなり冷え込んだ。それでも去年より半月程遅れている感じ。

外に出てみれば、身を切る寒さが妙に嬉しい。
歩きながら…吐く息の白い固まりが顔に当たる圧力を楽しんだ。

2010年10月26日火曜日

秋の香葉

黄色くなったカツラの葉は、粉にして乾かし…いぶすと良い香りがするのだとか。カツラは葉を一斉に落とすとも聞くが…なかなか粋な木だ。

今年の我が家周辺の紅葉は今一つのようだが…
日除け越しに見上げる空は、確実に秋の顔をしている。

2010年10月23日土曜日

カンナーズハイ

きれいに削れると…

気が乗る。

2010年10月19日火曜日

ロールシャッハな朝

鼻紙を広げる気分……ん?

http://bit.ly/aixSzl

2010年10月18日月曜日

君に幸あれ

例年より暖かいとは言え、それなりに冷え込む朝。猛暑の影響か、まだまだ蝶たちの蛹は羽化し続けている。
(先日の「腹筋サナギ」も無事に蝶になった)

いつも使っている物干し台でも…

なかなか体が暖まらないのか、虚空を見つめて微動だにしない。

これからの季節…風は冷たかろう。
花も多くはないだろう。

それでもせっかく生まれてきたのだから…
明日は晴れると、信じていて欲しい。


2010年9月30日木曜日
ネコジャラシの朝に思うこと
http://tamo2s.blogspot.com/2010/09/blog-post_30.html

2010年10月16日土曜日

同じ空の下

大学時代に入っていたワンダーフォーゲル部。その2コ上の先輩が毎年山行のお誘いをしてくれる。今年は色々用事があって参加できなかったが、キャンプ中にお電話を頂いた。最近は山の中でも携帯の電波がよく入るので驚くことではないのだろうけど…やはりちょっとびっくりして…かなり嬉しかった。

キャンプ場は、実は我が家からもよく見えている山の中。

焼け始めた朝の雲に登山の無事を祈り、飛んでいきたい気持ちをグッと抑えた。

2010年10月12日火曜日

それは河原の石のように

椅子は見た目も大事だが…触れた感じも大切にしたい。

気が付くと、昔に比べどんどんディティールが丸っこくなっているような…

2010年10月9日土曜日

赤トンボがヒナタボッコする季節

コップの上部の直径は世界的に見ても大体7センチくらいだそうだけど、確かに人間のサイズが変わらない限り、そこら辺のサイズは大きく変わりようもない。躍起になって小型化していた携帯電話だって、そろそろ「世界標準」的なサイズが見えてきている…かな?

何千年というレベルで継承されている快適な数値。きっと他にも色々あるのだろう。お風呂の温度とか。

そう言えば…あんなに暑かった夏はどこへ行ったやら。我が家周辺ではようやく例年並みの気温に落ち着いている。肌寒い朝に、ちょっとだけストーブを焚くくらいが何とも快適。「世界標準」に申請しようかな。

2010年10月7日木曜日

仮眠ぐアウト

良いアイデアは「馬上、枕上、厠上で生まれる」などと聞いたことがある。馬上を乗り物としてみても、僕の場合はちょっと違うかも。厠も極めて短く切り上げてしまうし…(笑)

散歩の途中とか、椅子の上で仮眠した直後とか、ちょっとした緩急にアイデアが潜んでいる。

あと、そう…ボール盤のグルグルの中にも!

ぐるぐると言えば…↓
2010年3月12日金曜日
禁断の誘惑
http://tamo2s.blogspot.com/2010/03/blog-post_12.html

2010年10月4日月曜日

秋の食欲はニベもなく

膠で接着したところが年月が経って劣化してしまった場合、再び湿度と温度を与えてあげればほぼ元通り…らしい。魚由来の膠、特にニベの浮き袋を使ったものが接着力が強いのだとか。

早朝腹ぺこのまま散歩に出てみると、畑には蕎麦の花が…もう随分実も出来ている。気がつけば新蕎麦の季節ではないか。胃袋を挟んでお腹と背中が…くっつくよ…

関連記事 http://bit.ly/aOY6V3

2010年10月3日日曜日

美人薄命…?

カンナを掛けた木肌を水で濡らすと、驚くほど美しく木目が浮き上がる時がある。石も、水を掛けたときの艶が良い。トルコ石などは肌身離さず持っていると、汗や油脂分のせいで色自体変わってくるのだとか。
油…と言えば、革製品もちゃんと手入れをして使い込むと表情の変化が楽しみだ。

一方草花や昆虫は…雨に濡れても弾くばかり。短い命に経年変化などは余計な色気なのだろう。

庭のシュウメイギクがそろそろ咲き始めた。太陽の光でさえ、その産毛で跳ね返してしまっているようではないか。

2010年9月30日木曜日

ネコジャラシの朝に思うこと

おんなじように仕事をしているのに…手に出来る豆はどうしていちいち場所や形がちがうのだろう…??

「手の豆占い」とか出来そうだな…。

変なことを考えていたら、
やたら腹筋?が強い蛹をみつけた→ http://bit.ly/aN1h8v

2010年9月27日月曜日

細ぉく愛して長ぁく愛して

まだ思い出したかのように暑い日が続いたりしているが…道端のススキの輝きに「秋」を感じたりもする。人間より植物の方が、かなり用意周到であるようだ。

そんな短い秋が始まった頃、家具の修復に関する講座を受講してみた。日本における「修復」の歴史は意外に浅く、その重要性を広めていく道のりはまだまだ遠い。

文化財だけでなく普段使っているものだって、本当はもっともっと修理をしながら長く使っていくべき時代のはず。いつまでも華々しい浪費の季節を名残惜しんでいてはいけない。人もモノも…古くたって輝くはずだから。

動画は、修復された家具を見学している様子↓

梶田恵氏の家具を囲んで… http://bit.ly/bDPhx1

引っ張ったら取れるかも知んない…(笑) http://bit.ly/a3A7ut

2010年9月23日木曜日

不思議と情が移る…というお話

半月くらい前の話になるが…
我が家の玄関先のオミナエシの花に、ずっとカマキリがいてハチやらアブやらカミキリムシやらを食い続けていた。

人間がちょっかいを出してもお構いなし…
気がつくとお腹はすっかり臨月のご様子→ http://bit.ly/a8dwFR

ある日突然玄関の壁を登り初めて…そしてどこかへ消えてしまった。

どうせなら…卵を生むところも見せて欲しかったなぁ。

2010年9月19日日曜日

猛暑愛好家達

工房の前の草を刈ろうとしたら…すでにキアゲハの幼虫たちに占拠されていた。

今年は猛暑の影響か蝶の数が多い。小さい羽虫も多いせいかカエルも多い。人間にとっては辛い夏だったが、昆虫や小動物にはパラダイスだったか。

よくよく見てみると…キアゲハ芋虫の足ってプニプニしていて意外と可愛い…

2010年9月17日金曜日

避暑地の仲間

夏の終わりに、甥っ子達と近所の山に登ってみた。車で標高2千メートルくらいまで行けてしまうので、ちょっと歩いただけでもなかなか高度感がある。

崖の上の山頂には人影と…トンボがいっぱい!

暑さを避けて登ってきたのは、人間ばかりではないようだ。

2010年9月4日土曜日

木も人も熱いうちに…

大河ドラマ「龍馬伝」の中で、海軍学校の様子が活気が溢れていて…学ぶ喜びがひしひしと伝わってきて何とも羨ましい。
先日、手軽な方法で「曲げ木」を行う方法の講習会があったが日本各地から木工家が集まり、さながら「龍馬の海軍学校」の熱気。内容も素晴らしいものだったが、何よりその雰囲気を味わえたことが嬉しい。アイロンを使った曲げ木の技術は、画期的でスキがない。あれこれ使ってみたいと…頭もすっかり柔らかくなってきているところ。

2010年8月25日水曜日

脚も…生きた…

テーブルの、脚だけを試作しておいて…さてどうしようかと思っていたのだが、ふと思い付いて玄関先の花台に使ってみた。(ちなみに天板はコンパネ)
備前の壺に、妻に花を生けてもらうと雰囲気が出てくる。何となく…床の間っぽい??
さすがに掛け軸は掛けないと思うが…

2010年6月6日日曜日

クラフトの風

風薫る五月の末、漂うタンポポの綿毛のようにちょっと出かけてみた。
松本クラフトフェア…年々見学者が増えているように感じる。兄弟子夫婦のブースも大盛況だった。
http://bit.ly/aAGz74

2010年4月10日土曜日

お日様見ながら大あくび

我が家のフサスグリは植えてから何年も実らなかった。他の花が増えた途端にフサスグリにも実が成った…ということは受粉を助ける虫が増えたからかな?
飼料用のトウモロコシの花粉が普通のモノと交配すると、ちょっと厄介だと聞いたことがあるが…。ライ麦は元々麦畑の雑草だった。「人間に抜かれないように小麦に擬態」っていう戦略はすさまじいなぁ。
雑草って結局生命力の強い植物?僕はどうも「雑草のよう」にはなり切れない…もちろん悪い意味で。
(↑写真 咲きはじめたヒメオドリコソウ)

関連記事: http://bit.ly/cA2plo

2010年4月1日木曜日

風雪のガラスコーティング

カエデには「かなすじ」というものがあって、カンナで削ると刃がぼろぼろになってしまう。メラピーには珪素が含まれていて、やはり刃こぼれの原因に…
チークにもガラス質が含まれると聞くが、もちろんこれらは皆地中の成分を吸い上げているに過ぎないのだろう。
ガラス…といえば、ツタンカーメンの胸飾りにはシリカグラスが使われているとか。隕石の衝突によって出来たガラスだとか。
冬の造形も…時に衝突によって形成されている。

2010年3月31日水曜日

春も足元からやってくる

工房を建てる際、当初床はコンクリート打ちっ放しのつもり。しかし知り合いの大工さんの一言…「コンクリートの上に一日いたらヘトヘトだぜ」で急遽床を張った次第。
確か足の裏には割と血管が集中していて、衝撃を受け続けると赤血球が壊れて貧血になってしまうとか。
寒い冬は手の指先のアカギレも酷かった。これは足先を暖めることで解決。そうすると、なぜだか指先にも血が行き渡る。
外を見るとまだまだ足下は真っ白…でも…

関連記事: http://bit.ly/aGZmVL

2010年3月17日水曜日

オレンジ色の○○○○○

「古代人にとってオレンジ色は特別なものだった」と聞く。朝日の色だったり…焚き火の色だったり…。喜び・尊敬・畏怖、様々な感情が沸き起こったのだろう。
焚き火の炎は見ていて本当に飽きない。焚き火&キャンプでビールでも飲みながらコックリコックリ居眠りが理想。あ、でも火の用心のためには居眠りはまずいか…
炎を描いた絵と言って真っ先に思い浮かぶのが速水御舟の「炎舞」、単純な構成ながら何ともイマジネーションを刺激される。動いていないのに、いつまでも眺めていたい二次元の炎。
洋画家の高島野十郎はお世話になった人に、炎が灯る蝋燭の絵を贈っていたのだとか。それはすべて同じ構図。しかし炎はすべて違っていた。ちょっと不気味だがこれもすごい絵。
(↑写真 オレンジに溶ける…翼たち)

速水御舟「炎舞」 http://bit.ly/121pbC
高島野十郎 http://bit.ly/dDvxjv

2010年3月13日土曜日

四方正面の職人を目指す

仏像は「四方正面」つまり表とか裏とかがない。宗教的な意味合いなのだろうけど…椅子を作るときなどその事をよく思い出す。実はどこも正面なのではないかと…。
木製の仏像にはよく鑿跡を残したままのものがある。あれは「化現」と言って、樹から姿を変えている途中なのだとか。決して手を抜いているわけではない。
木工修行を始めた当初、兄弟子に「精一杯やって全部下手なのは、それなりに尊いことだ」と慰められたことがある。何気ない一言。でも僕をずっと支えてくれている。
(↑写真 一滴一滴…春が来る)

2010年3月12日金曜日

禁断の誘惑

バンドソーのグルグルに…つい触ってみたくなってしまう…

2010年3月10日水曜日

霞む月夜に包まれて…

雀がくれの苗代に
霰は白く降り込んで
そこらの家も土蔵もかすむ
もう山鳩も啼かないし
上の野原の野馬もみんなしょんぼりだらう
   宮沢賢治「霰」(口語詩稿)から
(↑写真 霞む森…はっきり見える月が意外)

2010年3月9日火曜日

木…彫るだ♪

あと…丸の中に印字して、塗装して、金具つけて…注文のキーホルダー出来上がり♪(まだまだやんか…(-_-;))

2010年3月8日月曜日

喉元すぎて、熱さを知る…

襖にとって、唐紙は「顔」、引き手は「鼻」などという。引き手のデザインは加減が難しく、目立ちすぎてもいけないのだとか。
「お面」を彫る際、目は小さめに鼻は大きめにしておいて微調整をするそうだが…そこまで準備していても大体やり過ぎちゃってから失敗に気づくもの。
桜の見頃も。「あ…昨日だったね」と毎年思っているような気がする。
体力のピークも…過ぎちゃっていることは自覚済み。
精神年齢も…再び下がってきていることは自覚済み。
(↑写真 朝日の気配を遠くに感じて…)

2010年3月5日金曜日

自由のための決まり

自由な曲線の家具…。でも接続部の位置だけは最初にはっきり決めておかなければグズグズになっちゃう…。ふとジャズのアドリブを連想。
(↑写真 まずはきっちりかっちり仕事して…)