2010年3月31日水曜日

春も足元からやってくる

工房を建てる際、当初床はコンクリート打ちっ放しのつもり。しかし知り合いの大工さんの一言…「コンクリートの上に一日いたらヘトヘトだぜ」で急遽床を張った次第。
確か足の裏には割と血管が集中していて、衝撃を受け続けると赤血球が壊れて貧血になってしまうとか。
寒い冬は手の指先のアカギレも酷かった。これは足先を暖めることで解決。そうすると、なぜだか指先にも血が行き渡る。
外を見るとまだまだ足下は真っ白…でも…

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2010年3月17日水曜日

オレンジ色の○○○○○

「古代人にとってオレンジ色は特別なものだった」と聞く。朝日の色だったり…焚き火の色だったり…。喜び・尊敬・畏怖、様々な感情が沸き起こったのだろう。
焚き火の炎は見ていて本当に飽きない。焚き火&キャンプでビールでも飲みながらコックリコックリ居眠りが理想。あ、でも火の用心のためには居眠りはまずいか…
炎を描いた絵と言って真っ先に思い浮かぶのが速水御舟の「炎舞」、単純な構成ながら何ともイマジネーションを刺激される。動いていないのに、いつまでも眺めていたい二次元の炎。
洋画家の高島野十郎はお世話になった人に、炎が灯る蝋燭の絵を贈っていたのだとか。それはすべて同じ構図。しかし炎はすべて違っていた。ちょっと不気味だがこれもすごい絵。
(↑写真 オレンジに溶ける…翼たち)

速水御舟「炎舞」 http://bit.ly/121pbC
高島野十郎 http://bit.ly/dDvxjv

2010年3月13日土曜日

四方正面の職人を目指す

仏像は「四方正面」つまり表とか裏とかがない。宗教的な意味合いなのだろうけど…椅子を作るときなどその事をよく思い出す。実はどこも正面なのではないかと…。
木製の仏像にはよく鑿跡を残したままのものがある。あれは「化現」と言って、樹から姿を変えている途中なのだとか。決して手を抜いているわけではない。
木工修行を始めた当初、兄弟子に「精一杯やって全部下手なのは、それなりに尊いことだ」と慰められたことがある。何気ない一言。でも僕をずっと支えてくれている。
(↑写真 一滴一滴…春が来る)

2010年3月12日金曜日

禁断の誘惑

バンドソーのグルグルに…つい触ってみたくなってしまう…

2010年3月10日水曜日

霞む月夜に包まれて…

雀がくれの苗代に
霰は白く降り込んで
そこらの家も土蔵もかすむ
もう山鳩も啼かないし
上の野原の野馬もみんなしょんぼりだらう
   宮沢賢治「霰」(口語詩稿)から
(↑写真 霞む森…はっきり見える月が意外)

2010年3月9日火曜日

木…彫るだ♪

あと…丸の中に印字して、塗装して、金具つけて…注文のキーホルダー出来上がり♪(まだまだやんか…(-_-;))

2010年3月8日月曜日

喉元すぎて、熱さを知る…

襖にとって、唐紙は「顔」、引き手は「鼻」などという。引き手のデザインは加減が難しく、目立ちすぎてもいけないのだとか。
「お面」を彫る際、目は小さめに鼻は大きめにしておいて微調整をするそうだが…そこまで準備していても大体やり過ぎちゃってから失敗に気づくもの。
桜の見頃も。「あ…昨日だったね」と毎年思っているような気がする。
体力のピークも…過ぎちゃっていることは自覚済み。
精神年齢も…再び下がってきていることは自覚済み。
(↑写真 朝日の気配を遠くに感じて…)

2010年3月5日金曜日

自由のための決まり

自由な曲線の家具…。でも接続部の位置だけは最初にはっきり決めておかなければグズグズになっちゃう…。ふとジャズのアドリブを連想。
(↑写真 まずはきっちりかっちり仕事して…)

2010年3月4日木曜日

生命のモニュメント

世界記憶遺産のひとつ「人間の鎖」バルト三国の独立運動。実は僕らだって静かに手をつないでいるはずだ。
リトアニアの十字架のデザインは、木を登る無毒の神聖な蛇…そして太陽。
(↑写真 日の出はいつも、生きる力に溢れている)

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