2012年2月16日木曜日

あなただけの「美」のために

経年変化は、誰が見ても美しくなるとは限らない。おそらくそれは殆どの場合「個人的」な現象。例えばジーパンのやつれる場所だってヒトによって随分と違うものだ。

木の場合も使い手の癖は残り易いと思う。「箸」などは、家族で使い回すより各人専用のものを使うケースが多いのではないか。

ただ、だからこそ愛着は増す。

「誰か」の暮らしの痕跡を刻みながら、朽ちていくその日まで美しくなり続ける家具を思いながら…

今日も僕は木を削る。