山の中に津波はやって来なかったが、あの日一緒に当番をしていた大先輩はもうこの世にはいない。
そして、この一年で僕にとって重要な出会いと別れがあり、仕事も軌道修正を始めている。
じっとしていても、僕らは「時」という津波に押し流されているのだ。
だからせめて生きている間はその大きな流れの中に、年輪のようなさざ波を描いていこう。