2012年3月11日日曜日

あれから一年

一年前の今日、僕は自らも出品する展示会の会場当番をしていた。地震の際、お客さんを避難誘導し、津波の画像を信じられない面持ちで見つめていた。

山の中に津波はやって来なかったが、あの日一緒に当番をしていた大先輩はもうこの世にはいない。

そして、
この一年で僕にとって重要な出会いと別れがあり、仕事も軌道修正を始めている。

じっとしていても、僕らは「時」という津波に押し流されているのだ。

だからせめて生きている間は
その大きな流れの中に、年輪のようなさざ波を描いていこう。

2012年2月16日木曜日

あなただけの「美」のために

経年変化は、誰が見ても美しくなるとは限らない。おそらくそれは殆どの場合「個人的」な現象。例えばジーパンのやつれる場所だってヒトによって随分と違うものだ。

木の場合も使い手の癖は残り易いと思う。「箸」などは、家族で使い回すより各人専用のものを使うケースが多いのではないか。

ただ、だからこそ愛着は増す。

「誰か」の暮らしの痕跡を刻みながら、朽ちていくその日まで美しくなり続ける家具を思いながら…

今日も僕は木を削る。

2011年11月27日日曜日

眼下は佐久!飛翔の朝!

「佐久デザインフェア2011」は予想を上回る反響。
天気にも恵まれ…作り手冥利に尽きる日々♪


元麻布ギャラリーの様子
http://www.youtube.com/watch?v=QpLTlA2ON10

ネモファニチャーの様子
http://www.youtube.com/watch?v=pZP9Fv9nflQ

青春食堂の様子
http://www.youtube.com/watch?v=0_-5Zcxdo0M


出品仲間の出光氏のブログが詳しい!
http://odemitsu.blog68.fc2.com/blog-entry-1108.html
http://odemitsu.blog68.fc2.com/blog-entry-1107.html

2011年11月26日土曜日

「佐久デザインフェア2011」開催!

直前までパーツを削ったりしていてバタバタしていたが…無事に作品を搬入し、フェアはオープン!

僕が出品しているのは、佐久平駅前の「元麻布ギャラリー」他にも「青春食堂」「ネモファニチャー」に24人のデザイナーの作品が並ぶ。


http://www.youtube.com/watch?v=0_-5Zcxdo0M
↑青春食堂の様子

2011年11月11日金曜日

雲海の季節に

「穴・ホゾどの部分にどれだけ接着剤を付けるか」木工家6人に聞いてみたが六人六様…まさかあんなにバラケるとは!僕の工房に遊びに来た木工家曰く「クランプ…少ないですよね」そう!僕は一気に組まずにちょこちょこ組むからね。必要ないの。でも重箱の隅をつつくような探求は…おもろいよね♪

そんな仲間と佐久のデザインフェアに参加する。
http://d39.jp
木工家だけでなくこの地域に根付いて活動しているデザイナーばかり。たった3日間のイベントではもったいないようだ…

今は雲海の季節。御牧ヶ原から見える雲の固まりの下に…佐久は広がっている。

2011年9月11日日曜日

9・11に思うこと

コミュニケーションを最後まで突き詰めてみると…やっぱり「争い」になっちゃうのかな。「表現」も最後には「破壊」?つまりは「諦めどころ」が肝心だったりするのかも。

本当に好きな人(事or物)にはゆっくり近づいて、最適な距離を見極めたいけど…なかなかコントロールは効かないね。

夕方、作業の手を止め庭を見ると、輝くモミジアオイに目を奪われる。

無言のコミュニケーションに、してやられた。


音楽のコミュニケーションもいいね。
昔録音した音源から、

An Paistin Fionn (Irish Trad.)
http://www.youtube.com/watch?v=NatP1FYFczU

2011年9月6日火曜日

ちゃんと雨だれのケースの中に

「覚えている」ということが重要なのだと思う。

「今」も「未来」も不確定。過去だけが確かなものとして刻まれているわけで、経験だけが確かな財産に違いない。

本当は見落としてはいけない過去が、

ポロポロポロポロ忘れ去られているんだろうなぁ。